『S, M, L, XL』
S, M, L, XL, Rem Koolhaas and Bruce Mau
グローバリゼーションが進む20世紀末の世界の都市で建築が成立する条件を、壮麗さと悲惨さの両方から批評的に言及し、建築思想・建築理論を展開した内容となっている。事実、フィクション、メディア、スケールといった既成の分類を解体し、コールハースとマウが独自の編集方法およびデザインでまとめあげた本書は、単なる建築家の作品集としてではなく、20世紀の建築をめぐる物語として広く読まれ、多大な影響力を与えた。 参考文献
『錯乱のニューヨーク』,レム・コールハース(鈴木圭介訳),ちくま学芸文庫,1995
『建築文化』2003年4月号,特集=レム・コールハース変動する視座,彰国社
S,M,L,XL,Rem Koolhaas,Bruce Mau,Monacelli,1995
著者:松原慈